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[コメント] キャメロット(1967/米)

いや、これはよくできてる。ともすれば演劇的に成りがちな脚本をジョシュア・ローガンは見事に映画として撮り上げている。180分はちょっと長いけど。大量の蝋燭が灯された結婚式の場面の美しさはちょっと突出している。
Sigenoriyuki

**ネタバレ注意**
映画を見終った人むけのレビューです。

これ以降の文章には映画の内容に関する重要な情報が書かれています。
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何といっても幸福感に溢れたミュージカルシーンを多く見られる前半が面白い。騎士道バカのランスロット(フランコ・ネロ)や闊達なグエナヴィア(ヴァネッサ・レッドグレイヴ)のキャラクター造形も素晴らしい。後半のシリアスな展開ではこういった要素が失われてしまうのが何とも残念だ。しかし「普通の人ならどうするかしら」“What Do The Simple Folk Do?”のどこか悲壮感を感じさせる歌と踊りには何とも言えない魅力がある。口笛を吹き合った後に抱き合う場面には正に言葉では表現できない感情が宿っている。

それにしてもラストの子供とのエピソードは一体何なのだろうか。唐突過ぎてストーリー上この場面だけ明らかに浮いているし、映画の余韻を完全にぶち壊している。蛇足としかいいようがない。

(評価:★4)

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