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[コメント] ハイティーン・ブギ(1982/日)

冒頭から暴走族の抗争、日の丸鉢巻で旭日旗振り回すブラックウルフに立ち向かう三原順子。今なら敵方に所属するのだろう。みんなヘルメットかぶっているのが真面目。
寒山拾得

**ネタバレ注意**
映画を見終った人むけのレビューです。

これ以降の文章には映画の内容に関する重要な情報が書かれています。
まだ映画を見ていない人がみると映画の面白さを損なうことがありますのでご注意下さい。







当時のヤンキー文化が垣間見えるのが本作の見処だろうか。70年代のチンピラより比較的ライトで金には困っていない連中。ひとりでマンション住まいの近藤真彦、家出の武田と同棲して、親父の小林桂樹と喧嘩して追い出され、「裸一貫でやり直すんだ」みたいな展開。所詮は桂樹の掌の上。

たぶん原作はもっとシリアスで、アイドル映画の妥協が足引っ張りなんだろう。藤田敏八みたく薄汚く撮るべき題材だったと思われる。クスリ呑まされて回されたこと覚えていない武田。近藤と同棲後に妊娠が判って三原「誰の子か判らないじゃん」。(日数勘定したら判ると思うんだが)。「あのスケ回そうよ」と指示した三原は嫉妬に狂って近藤のコンサート会場に乱入。たのきんファンを代弁するのだろうか。

オーディション採用の武田久美子。たのきんファンの雑誌への投書をなぜか覚えている。すごく可愛い、悔しい、嫉妬で狂いそうだ、と云うのだった。子供の頃って、そんなことばっか考えているものだ。近藤と武田のキスシーンでは劇場に悲鳴が起こり、観えないようにスクリーンに向かってカメラのフラッシュがたかれた由。

まあ、レーサーやらロックバンドでのサクセスストーリーから友情に帰る物語はさすがに空疎で、たのきんトリオにお似合いだったのだろう。山下達郎は主題歌のみ。野村義男のギターは上手い。

(評価:★2)

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