[コメント] シベリア超特急(1996/日)
伏線もなしにさっさと謎解きを始める推理物とは、大勢の登場人物を一生懸命整理しながら観ていた客を愚弄するものだとは思わないのだろうか。真面目に観ると損する映画。
**ネタバレ注意**
映画を見終った人むけのレビューです。
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菊池孝典が列車の外壁沿いに隣室へ忍び込もうとすると対向列車がやってくる。続いて窓から間一髪で隣室に滑り込む菊池のショット。そしたら当然、続いて轟音を立ててすれ違う対向列車がその窓から見える、というのがスリリングな映画の定跡だろう。これがないのだ。ショボい汽笛が一声聞こえるだけ。チープなのは別に構わないが、こんな映画的に美味しいショットをスルーする監督に、映画愛など認められない。予算が合わないなら、こんな不満足なショットは撮らなければいい。ヒッチの映画でこんなのは1本もないよ。
軍服着てご満悦に語る戦中派の独りよがりな平和論にもウンザリ。外国人俳優たちの楽屋話はこれを相対化したつもりなのか知らんが、じゃあ一体何を語りたかったのだ。嫌になったよ。
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