[コメント] 最後の億萬長者(1934/仏)
**ネタバレ注意**
映画を見終った人むけのレビューです。
映画を見終った人むけのレビューです。
これ以降の文章には映画の内容に関する重要な情報が書かれています。
まだ映画を見ていない人がみると映画の面白さを損なうことがありますのでご注意下さい。
マックス・デアリーの発狂が二段構えであるのがナイスなところで、ベッドで頭に落下物喰らう前から、すでに女王に「では行政長官やるし」と発言している。元から狂っているのだ。正気に戻って自分の布告した法令による犬の物真似や半ズボンに取り囲まれるのだが、女王と結婚する程度にはまだ狂っているのだった。終盤は前振りが全てハマりまくり大笑いの連続。
『自由を我等に』の監督によるマルクス兄弟への回答の趣。ルビッチ流の架空の国の財政破綻。序盤の電話交換の訴えはネットハッキングなど昨今の話題にも通じるようで予見性を感じる。こんな億万長者は最後にしてもらいたいものだ、全く。英語字幕の上に日本語字幕が重ねられ、最後に「字幕:シネマヴェーラ渋谷」とあった。
(評価:
)投票
このコメントを気に入った人達 (0 人) | 投票はまだありません |
コメンテータ(コメントを公開している登録ユーザ)は他の人のコメントに投票ができます。なお、自分のものには投票できません。