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[コメント] 喜劇 命のお値段(1971/日)

偽医者フランキーが告発するカユイカユイ病という実に刺激的なオリジナル作品なのだがまるで冴えない。前田陽一には山田洋次や森崎東ほどの才能はなかったと思い知らされる残酷かつ残念な2時間。
寒山拾得

**ネタバレ注意**
映画を見終った人むけのレビューです。

これ以降の文章には映画の内容に関する重要な情報が書かれています。
まだ映画を見ていない人がみると映画の面白さを損なうことがありますのでご注意下さい。







いつもよりエゲツない造形の北林谷栄の看護師(手術後にカンシが一本足りないという序盤のギャグは唯一面白い)とか、加賀まりことか白木みのるとか面白いんだけど折り重ならない。ベストコンビだろうに財津一郎が冴えない。ヒ素ミルクとか、朝鮮戦争で儲けた太宰久雄の社長とか、何の見せ場もなく終わってしまい、風刺にもナンセンスにもできていない。喋れないふりをする岡田茉莉子のマダムとはどういう設定なのかよく判らないし、他と交わらない日色ともゑの登場する意味も判らない。幻滅だけが残った。

(評価:★2)

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