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[コメント] 民族の叫び(1928/日)

山東と日本の協和が説かれており、叫んでいるのは漢民族らしい。五国協和の満州国は32年からだから、時点修正前なんだろうか。フィルムは後半が残されており全体の想像はできるが、さすがに判らないことだらけで採点不能。
寒山拾得

**ネタバレ注意**
映画を見終った人むけのレビューです。

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福本一家(魚吉、慶子)は楊真太郎と淑子という山東の兄妹の留学を受け入れている。道を歩いていたら水をかけられた淑子という驚くべき訴えから断片は始まり、これは中国人差別を指摘したのだろう。着替えて上着を衝立にかける妹の件は当時としては破格のセクシーショットに違いない。

山東に劉ら土匪の反乱あり、楊一族は満州へ大挙して逃れる。野原にもの凄い量の馬車が駐留しているショットがある。この引越しの道程はほとんど写されないのはフィルムの脱落かもともと撮られていないのか、さっぱり判らないが、しかしこの物量はひとつ立派なんだろう。

佐野浅夫さんみたい楊の父親がしばらく活躍、屋根走る男の物乞いに「人を疑い出してはきりがない、まず恵め」という科白は格好いい。兄妹は相前後して満州入りし、福本も同行、「集うべき人は集った」という字幕で、広い中国大陸における余りにも偶然の再会は正当化された。「満蒙開拓は成り、両民族は永遠」とあるが、五国協和でなくて両民族だけの協和になっているのが時点修正前という感じがする。最後はリヤカー使ったほのぼのギャグ。

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