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[コメント] 與太者と小町娘(1935/日)

「与太者トリオ」のシリーズ第10作で気楽な喜劇。三井秀男はキートンのような岡村隆史のような魅力があり、磯野秋雄はヤンキー青年みたいだ。阿部正三郎は経歴半ばで戦死された俳優さんらしい。
寒山拾得

**ネタバレ注意**
映画を見終った人むけのレビューです。

これ以降の文章には映画の内容に関する重要な情報が書かれています。
まだ映画を見ていない人がみると映画の面白さを損なうことがありますのでご注意下さい。







当時の林業の記録として貴重なのだろう。木曽ロケらしい。汽車で材木を運搬している。高山の雪山がとても美しい。峠には茶屋があり(あの婆さんはなんて俳優さんだろう)、町中には洋食屋があるのだった。

若い衆の縄張り争いはイナセで、これはリアルなのか劇作だからなのか。転落ショットの連発が高山ロケらしくていい。相変わらずクシャ小父さんのような上山草人の転落は人形なんだろうが即物的で笑っちゃうし、大日方伝山口勇の格闘しながらの崖落下はスタントそこのけで迫力があった。落とし穴も愉しい。

単身乗り込んだ大日方に殴られる男はたぶん笠智衆だろう。物音もシンクロするサウンド版。終盤の運動会ソングが選曲鮮やかでやたら盛り上がる。

(評価:★3)

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