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[コメント] 希望の青空(1942/日)

老人三人のお見合い作戦とは『彼岸花』の元ネタだろうか。らしい喜劇連発で冒頭の凸ちゃんの御免なさい連発が最高。
寒山拾得

**ネタバレ注意**
映画を見終った人むけのレビューです。

これ以降の文章には映画の内容に関する重要な情報が書かれています。
まだ映画を見ていない人がみると映画の面白さを損なうことがありますのでご注意下さい。







その他、沢村貞子の空手とか霧立のぼるの連続皿割り攻撃とか中村メイコの証城寺のダンスとか、俳優単位の見せ場が素晴らしい。映画法統制下のとんでもないオールスター映画だが、上手く捌くものだ。

終盤は大日向伝の農業と高田稔の出征でシンミリするのが時代で、モダンな都会喜劇を重層化により相対化したような味がある。高田の出征と置いて行かれる母子を凸ちゃんは明らかに憐れんでおり、これは『』も同じ。単純な戦争賛美が感じられないのが山本嘉次郎の不思議な処である。次回作は『ハワイ・マレー沖海戦』なのだった。

舞踏会の手帖』みたいな若年結婚の青い鳥探しは平凡で、収束も何かよく判らないが、水筒と御免なさいはいいオチ。

(評価:★3)

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