[コメント] やっさもっさ(1953/日)
**ネタバレ注意**
映画を見終った人むけのレビューです。
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舞台が火事で人間関係が変わるという収束は獅子文六作品に多いような気がする(『箱根山』とか)。混血児収容施設を再建する東山千栄子も引き続きの世話を名乗り出る倉田マユミも立派だが、転身する淡島千景は印象不鮮明に終わった。
産児制限運動に取り組む高橋豊子の「また子供が増えたら戦争の云い訳になる」という科白が印象的だ。農家の人減らしで軍隊が栄えたという戦前の反省が語られるのだろう。本作は川島『愛のお荷物』(55)にも先行している。佐田啓二と桂木洋子は吹っ切れた客寄せパンダ扱い。
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