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[コメント] 怪談累が渕(1957/日)

ベストアングルを求めて彷徨うミゾグチ直系のキャメラが冴えまくり、沼に佇む若杉嘉津子のショットにジャンルを超えた尊厳がある。話の不条理さも天井級。
寒山

**ネタバレ注意**
映画を見終った人むけのレビューです。

これ以降の文章には映画の内容に関する重要な情報が書かれています。
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迷わず成仏を希求させる封建的仏教の因果譚でなんともおどろおどろしい。途中、一旦話がばらけたうえで、するするとこの因果に収斂する話法が実に巧みで素晴らしい。ふたりしかいないのに三つ差し出される湯呑がやたら怖く、丹波哲郎が自ら斜めに切った塔婆に倒れ込むのが凄い。短尺が惜しまれるが些細なことである。

(備忘:武士に斬られた借金取りの娘が、武士の息子に恋するが、親父の怨念からふたりは不幸になり、ふたりとも不条理に死んでしまう)

(評価:★5)

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