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[コメント] クローンは故郷をめざす(2008/日)

残念ながら私の頭では半分も理解出来ていないが、「母への回帰」や「代用品の拒否」に寄せる静謐な叙情の狂おしさは相当な水準であると思う。終盤に到り、私はほとんど胎児に戻ったような気分になっていた。水は羊水のイメージ。霧雨の草原の彷徨に胸掻きむしられ、弦楽による主題も心を打った。ついに50%の理解にも到らなかったにも関わらず・・・
DSCH

**ネタバレ注意**
映画を見終った人むけのレビューです。

これ以降の文章には映画の内容に関する重要な情報が書かれています。
まだ映画を見ていない人がみると映画の面白さを損なうことがありますのでご注意下さい。







(以下他作の致命的ネタバレと余談)

時をほぼ同じくして『月に囚われた男』を観たのですが、偶然一致していたのが、自らが自らの亡骸を葬送するという画でした。いや、簡単に葬送という表現も使っちゃいけないのでしょう。とにかくなぜこういった画が人の心をかき乱すのか。面白い問題だと思います。

(評価:★4)

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