それほど難しい話ではないがストーリーの中で設定を説明できていて予備知識がなくても理解できる作りになっていることは、当然のことではあるが、評価できる。 絶妙な物語の展開、、とまではいかないが、無理のない難し過ぎない脚本はこの手の映画に合っている。

ただラストは疑問。違うエリアのトム・クルーズを連れてきた所で、それは本当に喜べる場面なのだろうか。それが元々もクローンだったとしても。 一度はクローンという事実を拒否した彼女が、彼を受け入れたこと、それとクローン自体を受け入れたこととは異なるのではないか。 例えば自分の大切なおもちゃが壊れて、仮に同じ物が与えられても、それに愛着は湧くのだろうか。

まぁ既視感のあるテッドの行く末などはこれまでのハリウッド映画をぶつ切りにして見せられているような感覚すら覚えるが、映画とは分野の違う発明にしても「既にあるものをくっつけて新しいものをつくる」というのが一般的になっているから、もうこれは仕方のない事なのかもしれない。

フライトレコーダーが、切り離されたあとも操縦席の様子が録音されていたように思うが、あれでいいのだろうか。フライトレコーダーはどこについていたのだろう。