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[コメント] ヴェラ・ドレイク(2004/英=仏=ニュージーランド)

ヴェラと家族の人柄が十分伝わってくるからこそ、ラストは辛い。
ガチャピン

**ネタバレ注意**
映画を見終った人むけのレビューです。

これ以降の文章には映画の内容に関する重要な情報が書かれています。
まだ映画を見ていない人がみると映画の面白さを損なうことがありますのでご注意下さい。







ここまで画面の中の家族の絆や、人情だとか、人の温もりや優しさといったものを濃く感じられる映画はそんなにないと思う。

確実にこの映画はその中の一つであると思う。

イメルダ・スタウントンの熱演は見事だし、彼女を取り巻く家族を演じる俳優たちが、皆人間らしくリアルで素晴らしかった。

家族の一人一人がヴェラのことを赦し認め、感謝するシーンはそれぞれ印象的だった。

それでもこの終盤は辛すぎる。家族の人柄と絆が画面から十分伝わってくるからこそ、少しの救いを期待(事実ヴェラの弁護士が、より有能な弁護士を紹介して刑期も減るだろうと言っていたのだから)したものの、それは見事に裏切られ、ラストはあまりに現実的でやるせない。

(評価:★3)

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