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[コメント] キッズ・リターン Kids Return(1996/日)

最後の台詞に全てが託された
奈良鹿男

**ネタバレ注意**
映画を見終った人むけのレビューです。

これ以降の文章には映画の内容に関する重要な情報が書かれています。
まだ映画を見ていない人がみると映画の面白さを損なうことがありますのでご注意下さい。







二人は挫折し、終わった。明らかに終わっている。 まだ始まってすらいないなんて強がりにすぎない。 それでも未来に始まりを託そうとする姿勢はまさに若さだ。 そんなおろかさ、無邪気さを叱りつけることもなく、甘やかしもせず、ただ眺めるように各々の青春、若き日々を描いた。 青春とは思い出だろう。そこに介入して何かもの申すなんて事は許されない。青春は聖域なんだ。 青春を生きる彼らの言葉のみが彼らを語る。真っ当で至上の青春映画だった。

(評価:★5)

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このコメントを気に入った人達 (1 人)ダリア[*]

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