[コメント] あるスキャンダルの覚え書き(2006/英)
二人の共通点は暴走する孤独。
バーバラとシーバ、人が違えばこんなにも違う孤独の表現が興味深い。
**ネタバレ注意**
映画を見終った人むけのレビューです。
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バーバラは友人にするには堅苦しい相手だが、不安定さを持つ人間には 時として頼もしく映る。 シーバは自分の揺れ動く心を、いとも簡単にバーバラに委ねてしまった。
周囲にとって、二人は自分たちとは異質で似たもの同士に見えていたのだと思う。
そして、バーバラを演じたジュディ・デンチ。
独りバスタブに浸かる姿には度肝を抜かれた。 普通、こんなシーンでは「年齢の割りに綺麗」とか「結構色っぽい」と 密かに評されることを期待するのではなかろうか。 しかしそれはこの映画で不要であると彼女は知っていた。
孤独な中年女性が湯に沈み込みながら何にも邪魔されず、考えにふける・・・・ タバコの煙を目で追いながら。 その姿はまさにリアルで、作り物ではなかった。
シーバに気に入られようとするさまは滑稽なのだが、 微笑ましくもあった。
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