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[コメント] アバター(2009/米)

この映画を見て思い出したこととか (追記しました)
アブサン

2、3年前に大学の授業でジェームズ・キャメロンのドキュメンタリーを見た。

完璧主義の基になった、物理学者を目指していた少年時代の話や、これまでいかに映画に心血を注いできたか、その映像や業界人のインタビューなんかを交えながら紹介するものだった。撮影期間中は2時間しか寝ないで作業し続ける、なんて逸話もあった。

そんな中とあるプロデューサーだか評論家が語った話。「映画にCGが導入されて以来、3度の映像革命が起きた。まず『アビス』で水の表現が可能になり、『ターミネーター2』で金属の表現、『ジュラシックパーク』で生物の表現。この3作品のうち、2本が彼の監督作なんだぜ?」

そこで今作『アバター』ですが、このめくるめく未知の世界体験は、まさしく4度目の革命と呼ぶしかない衝撃だった。

飽和状態に思えたCG映画に新たな「3次元世界の表現」の可能性を示し、3D映画の第一歩を切り開きつつもはや金字塔として君臨している。過去の作品で表現に妥協を許さなかったその姿勢は健在だ。前述の評論家も興奮しただろうなあ。

ジェームズ・キャメロンの得意分野は機械とか無機物の表現だと思っていたので、今作での植物主体の有機的世界へのチャレンジにも驚かされた。鑑賞前は若干不安にもなったけど、そんなこと一瞬で忘れさせる完璧な映像にはただただ感嘆し、その実力には本当に敬意を表するしかないです。

あと個人的にこの人は「物と物のぶつかり合い」を描く名人と思っていて、そのリアルな表現から緩急のつけ方まで非常に身体になじむんですが、今回のナヴィとパワードスーツとのバトルなんてもう両者の特性を活かした垂涎物のカッコよさ。無機物の表現がうまいなんて書いたけど、無機と有機の対比こそ得意分野だったのですね。その戦いの迫力たるや、今回も2時間しか寝てないんだろうなと思わされるには十分過ぎる出来映え。本当に面白かった!

いやはや実際のところの感想なんて「スゲースゲー。いやほんとスゲーよこれ」みたいな小学生レベルのものしか浮かばなかったので、だらだらだらとまとまらないことを書いてしまいました。とりあえず頑固親父がこの度12年ぶりに完全復活した、そのことがとにもかくにも嬉しかったです。

次の映像革命、早いとこ頼みますよ!

■追記 どうにも曖昧な状態でこの感想を書いてしまい、ドキュメンタリーのタイトルも結局わからないままでしたが、ドキュメンタリーの中で「4度目の映像革命」についても言及されていて、それは『タイタニック』の甲板を歩く人だったことを思い出しました…適当なことを書いてしまい、どうもすみませんでした。

しかしこのドキュメンタリーについて検索しても良くわからなかったのだけど、『タイタニック』の特典とかかな?

(評価:★5)

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このコメントを気に入った人達 (3 人)おーい粗茶[*] 林田乃丞[*] chokobo[*]

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