[コメント] フランケンウィニー(1984/米)
斜めに伸びる影が印象的な、実に端正なモノクロ画面。ティム・バートンはもっとモノクロ映画を撮るべきだ。
バートンが色彩感覚に優れた監督であることは云うまでもないが、『バットマン』シリーズ二作や『スリーピー・ホロウ』を見れば明らかなように、彼は「黒」を志向する作家でもある。また単に「黒」を追求するだけでなく、それを見事なモノクロ画面として結実させる能力をも持っていることが本作や『エド・ウッド』で証明されている。『ヴィンセント』を含めても三篇のモノクロ映画しかそのフィルモグラフィに持っていないというのは実にもったいない話だ。まあ三本もモノクロ作があるなんて八〇年代以降に登場した映画監督としては稀な存在なのかもしれないけれども、しかし私はもっとバートンのモノクロ映画が見てみたい。
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