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[コメント] アレクセイと泉(2002/日)

こんなに動物がいっぱい登場する映画を今でも撮っているのはクストリッツァくらいかもしれない。ややもするとアレクセイ以上に多くのカットに写っている犬のワルチョクが影の主役だ。ねこがペチカから出てくるのには笑ったなあ。食卓に載ってパーティに参加するというガチョウの「将軍」の顛末も見事だ。
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「自然」と「労働」が描かれていて、動物といい顔をした人たちがたくさん出てくる。この生活の尊さを画面に定着させるには、そして映画が「映画」であるためにはそれで必要十分なのだ、という慎ましい確信が作品に美しいフォルムを与えている。さらに、婆さんらがダンスに興じている微笑ましい光景の奥では男連中が不甲斐なく酔い潰れている! 映画のシーンとはこのように撮られるべきだ。

(評価:★4)

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