完成度の高い映画と思う。手術前も手術後も周囲の一挙手一投足に心を変化させる主人公の機微が緻密に描かれた脚本は見事だし、演出も小気味良くて好印象。主演の女のコもカワイイし歌うまいし（吹き替えじゃないのか！）、美容整形の是非云々はあくまで軽く受け流して最終的に人の心の在り方というテーマに帰着させる手順もスムーズかつポジティブでいい感じです。決して突出した映画ではないと思うけれど、それぞれがやるべき仕事をキッチリやってる作品はやっぱし気持ちいいよ。

　原作をまったく知らず韓国の美容整形事情も聞きかじる程度の知識しかない３０男ですが、充分に楽しめました。まぁ、野郎ひとりで観に来てたのは私だけでしたがね。

▼余談

チュ・ジンモは良くも悪くもキムタクにしか見えなかった。もうすごいキムタク。

▼余談その２

「男ってしょせん女のコを顔で選ぶのね」みたいな皮肉めいたシーンもあったけど、それを言うならあなたがた女子だって……！女子のほうが……！

▼さらにどうでもいい余談

映画の前に流れた高須クリニックのＣＦ……高須院長（？）がドバイを駆け回ったりアラブ人とにこやかに会議したりというのは、あれは何をアピールしたかったんだろう。てか、なんでドバイ？