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[コメント] AKIRA(1988/日)

1〜2年に1度くらい、猛烈に『AKIRA』が見たくなることがある。そうなるともう始末がつかなくて、1週間くらい毎日見まくる。『AKIRA』のDVDを流しっ放しにして寝たりする。そして、見るたびに一緒にしゃべれるセリフが増えていく。こんな不思議なアニメは後にも先にも『AKIRA』だけだ。(2007/3/21追記)
林田乃丞

**ネタバレ注意**
映画を見終った人むけのレビューです。

これ以降の文章には映画の内容に関する重要な情報が書かれています。
まだ映画を見ていない人がみると映画の面白さを損なうことがありますのでご注意下さい。







ちなみにそんな病気の友人が私以外に2人います。

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2007/3/21 追記

 公開時以来、約20年ぶりに劇場で見た。私にとってやはり『AKIRA』という作品はアニメ映画における原風景であって、ほとんどのセリフを一緒に言えるほど、そして周りのみんなにドン引かれるほど見ている作品だというのにまったく色あせることなく、初見のときと同じような衝撃を与えてくれるのである。

 久しぶりに劇場で見て感じたのは、その圧倒的な世界観よりむしろ金田と鉄雄の友情だった。

「鉄雄は俺たちの仲間だ!ヤツを始末するのは俺たちだ!」

 これまさに、『男たちの挽歌』シリーズにも通ずる男の熱き友情。レーザーガンを携えた金田は本気で鉄雄を殺そうとするし、鉄雄に助けを求められれば肥大化した肉塊の中にだって飛び込んでゆく。

 何かと世界観と緻密な作画ばかりが取り沙汰される本作だけれども、その世界観を支えているのは金田や鉄雄、大佐、根津、リュウなどの強靭なキャラクター設定であることも再確認できた。個人的には大佐の「撃て」がたまらなく好きだ。

(評価:★5)

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