[コメント] パフューム ある人殺しの物語(2006/独=仏=スペイン)
嗅覚が優れており、「香り」に異常にまで執着を示す変態童貞男が主人公の驚異的な映画の中で、ダスティン・ホフマン・アラン・リックマンが妙にいい演技を見せる。
**ネタバレ注意**
映画を見終った人むけのレビューです。
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いやいやびっくりしました。
まずナレーションね。ジョン・ハートのナレーションだろうが、ナレーションで主人公の行動や感情を片付けてしまう陳腐な映画は大嫌いだ。主人公の台詞はほとんど存在せず、ナレーションが彼の行動を追っていく。主人公を演じた役者が何の面白みも無く、無味乾燥な演技をしているため、主人公に興味が持てないし、彼が殺人を犯していく過程も全く理解出来ない。それに「香り」の映画の割には、汚い印象が全編に漂っていた。品がない。
ラストでの750人の絡みのシーンは…ありえないですよね。監督が何を考えているのか良く分からず、観客がきちんと観客から金を取って映画を見てもらう事を知っているのか疑いたくなっちゃう。
そんな中、ダスティン・ホフマンとアラン・リックマンが何故か妙にいい演技をしている。ホフマンは近年の中では突出した出来だし、もっと出演時間が長ければアカデミー賞候補も夢ではないほどの出来である。リックマンもなんか顎が嫌いだったので、好きな俳優ではなかったが、本作の鑑賞後好きになった。
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