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[コメント] チルソクの夏(2003/日)

恋人を隔てる「天の川」を70年代後半に持って来る為の「日本と韓国」「過去の戦争」「メールじゃなくて文通」なのね。
Aさの

**ネタバレ注意**
映画を見終った人むけのレビューです。

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まず、冒頭から上野樹里が主役を喰う存在感。可愛いなぁブスだけど。福士誠治も運動部で坊主頭の高校生という独禁法スレスレ公取委ピリピリの適役で、二人がくっつくというだけで私は2点あげちゃいます。だって、可愛いんだもん。

それに対し主役の水谷妃里。何なんだこのオバハン臭くて貧乏臭い女優は。誰かに似てる、根岸季衣、違う、もうちょい綺麗なんだけどそんな感じ。貧乏臭い女優が貧乏な女子高生の役、しかしお涙頂戴でない脚本、なのにそう演技が上手いとも思えない、って、どうしたら良いんでしょ。小汚ないラーメン屋で安くもないのに不味いラーメン食わされた気分。って、言い過ぎ?

アンの母親は戦争で伯父を日本兵に殺されたから日本人を憎んでいる、ってのは判るんですが、流しでギターを弾いている郁子の父親(山本譲二)が韓国嫌いな理由はイマイチ判らず、郁子もそれを理解しようとするわけでもなく、最後までこの問題には触れないまま。

あぁそうか、恋人を隔てる「天の川」を70年代後半に持って来る為の「日本と韓国」「過去の戦争」「メールじゃなくて文通」なのね。いや、良いんだけどさ、なら釜山と下関じゃなくて北海道と沖縄でも良くない? 普通の高校生だったらそう簡単に行き来できないしさ。いっそのこと離島と本島を泳いで渡るイヌの話でも良いじゃん? こういうのって何だか卑怯で嫌いなのです。

と、そんなこと考えると嫌な映画ですが、高校生の純愛物語として見れば定石通りだし、無理な盛り上げ方をしないとこには好感持てるし、淳評もだんだん可愛く見えてくるし、結末もあんまり無理してないし、で、まぁ観るほどでもないが観ても後悔はしない仕上り。とにかく水谷妃里(それでも「女優」と言いたくなる!)が嫌いなのでどうにもならん!

(評価:★3)

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