・・って書くと、この映画気に入ってないみたいですが、そうじゃありません。 恋愛のことを、かかったら自力では逃れられない不治の病みたいに描く描き方、というよりそういう考え方が、いかにもフランス映画、という感じがする。 私自身は恋というものをどうしてもそんなふうには思えないけど、もしかしたら本当の恋愛はそうなのか、と思わせてくれるだけの説得力はあります。

ファニー・アルダンが、再会したドパルデューに無理矢理キスされて、失神するシーン。唐突ですごくびっくりするシーンでもあるけど、二人の恋がビリビリするような感電を起こすものであるのがわかる。しかも、それをアップでは撮らないセンスの良さ。

主人公二人とも背が高くて、どこかその背の大きさをもてあましているような所が印象に残る。二人の世界に対する違和感、とでもいうような・・