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[コメント] サンゲリア(1979/米=伊)

プロットが単純すぎるのが玉に瑕だが、それは些細なこと。暑苦しくもさびれた島の風景が記憶にこびりつく。
Soavi

グロ系フルチの出発点ともいえそうな作品だが、今から見ると残酷シーンよりも捨石的な場面が記憶に残る。真昼間の廃屋が立ち並ぶさびれた漁村を、ふらふらあてどもなくさまようゾンビや、浅瀬に乗り上げた、誰も使うもののない漁船の群れ。こういった小さいが印象的な情景の積み重ねが、ルチオ・フルチの映画に凡百のホラーとは異なる厚みを与えているのだ。

それから:フルチ作品のゾンビは、いつ見ても暗黒舞踏を思い起こさせる。フルチは土方巽の映像でも見たことがあったのだろうか?

(評価:★5)

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このコメントを気に入った人達 (2 人)氷野晴郎[*] けにろん[*]

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