[コメント] 蝉しぐれ(2005/日)
映像美、役者、演出、どれをとっても文句なし。というかすべてが調和しながらひとつひとつがくっきりと浮かび上がる、鑑賞後の余韻もまた文句なし。スタッフロールが短く思えた。
小説をぜひ読んでから映画を見たいと思っていたが、図書館の予約がいっぱいで借りることができず(買えよ!!)、未読のまま封切日に映画館へ。
わくわくしていた私の期待は裏切られなかった!
一番良かったのは、子役の文四郎とふくが予想外によかったこと。大八車を二人で押すシーンは感動的でした。
成功のポイントは、小説を超えようとしなかったことなのでは、と推察いたします。もちろん文庫本一冊を2時間の映画にするため、些細なところで簡略化されているところはいろいろありましたが(鑑賞後、小説を読んでわかった)、何よりも良かったことは小説の空気を映像にするという技が高いレベルで実現されていたことです。
ほかの方のコメントにある、NHK版も見てみたいです。
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