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[コメント] 宇宙戦争(2005/米)

ともかく圧倒された。R−15でもおかしくない、衝撃的であまりに生々しい*レビュー内*。小説を読んだのは子どもの頃だったから、大雑把なあらすじと結末しか覚えてないが、その小説に書かれたことが映像になるとこうなるのかと、スピルバーグの想像力・創造力に愕然。人間を蹂躙し駆逐するとはこういうことかと思い知らされた。
シーチキン

**ネタバレ注意**
映画を見終った人むけのレビューです。

これ以降の文章には映画の内容に関する重要な情報が書かれています。
まだ映画を見ていない人がみると映画の面白さを損なうことがありますのでご注意下さい。







R−15でもおかしくない、生々しい群集パニックや火星人による人間の肥料化。

ただ、ちょっとだけ出てきた生身の火星人については、なんだかゴリラとエイリアンの中間種みたいでいささかがっかり。

やっぱりここは、古典SFの世界に立ち返って、高度な技術ですべての自動化が達成され、具体的な操作は簡単なボタンとレバーしかないため、体の大部分は退化してボタン類の操作のための触手だけは異常に発達、そして頭脳だけは極限まで発達、肥大化してしまい、頭から直接多数の触手だけの姿、そう俗に言う「タコ型宇宙人」にして欲しかった。この宇宙人なら、たこ焼きの聖地・大阪では撃退したと聞かされても納得できたのだがなあ。

あと、家族無事生存というラストは違うが、スピルバーグカーペンターって実はかなり似ているのではないかなあと感じた。中盤の絶望的なパニックの描き方なんかは、なんとなく雰囲気が似ていた。一度、カーペンターに数百億円の予算を湯水のようにつかったSF映画を、そしてスピルバーグは今再び、数億円程度のビンボーSF映画を撮ってみてもらいたいものである。

(評価:★5)

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このコメントを気に入った人達 (3 人)かるめら[*] ナッシュ13[*] すやすや[*]

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