城の廊下から地下へ落とされるからくりや、悪玉が最後は押しつぶされて果てるとこなど、『カリオストロの城』と同じような演出も目につくが、物語の骨格は、ほぼそのままなのにも驚く。

そしてそういう点だけでなく、ハエに化けた仙人と黒い礫に変身した婆の空中追いかけっこなど、見ていてわくわくするようなシーンが随所にある。

それに海賊まで登場して『パイレーツ・オブ・カリビアン』まで連想させるが、本作の三船敏郎の魅力はジョニー・デップを軽く上回っている。

怪獣特撮特集の２本立てで上映され、もう１本が目当てでついでに見たのだが、目当てだったその１本よりもはるかに面白かった。こういうこともあるから２本立て上映も良いものだ。