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[コメント] ファンタスティック・プラネット(1973/仏=チェコスロバキア)

惑星イガムを舞台に人間型のオム族と、彼らを奴隷のように扱うドラーグ族との戦いと協調の寓話。オム族の母と子が逃げるシーンから始まる。オム族の女性はなぜか、多くが片乳を出している。
ゑぎ

 捕まった幼児はテールと名付けられる。飼い主のドラーグ族の女の子はティヴァ。テールはテラ、地球を含意か。別惑星という設定だが、明らかにオム族は人類を表し、ドラーグ族は巨人の宇宙人をイメージしている。しかし、ドラーグ族の面々は、同質の、いわば無個性のルックスだが、ペットとしてのテールが着せられている服は、とても可愛い。お洒落だ。他のペットとしてのオム族も皆個性的なのだ。これはドラーグ族のファッションセンスと云っていいのか。

 あと、ドラーグ族の瞑想の習慣が興味深い。赤い眼が肌と同じ青色になり、なんか球体が浮かぶ。瞑想ができるのは、成熟の証のようだ。また、後半のさまざまな生物、クリーチャーのデザインがとても面白い。面白い、っていうのは、笑える、という意味だ。テールは、教育教材のレシーバーを持って逃げる。これが、ポイントになる。テールが逃げて合流したオム族の集団は、このレシーバーにより、みんな賢くなるのだ。終盤の展開は単純過ぎるキライがある。また、大ロングショットのように引いた画になった際、オム族は、ピクトグラムのような、マッチ棒で現わしたような絵になる。これは安っぽく見える。

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