コメンテータ
ランキング
HELP

[コメント] 男はつらいよ 寅次郎の縁談(1993/日)

香川県の琴島。満男と松金よね子の乗る漁船と、看護婦・亜矢−城山美佳子の乗る連絡船との併走カットがある。山田洋次も二つの運動を同一画面に収めることの力を信じる映画監督だ。
ゑぎ

 この後、医者と城山美佳子の訪ねた先は松坂慶子島田正吾が住む、満男のやっかいになっている家。松坂が寝間にいる。タンゴの音楽が流れる。このシーンの光の具合がいい。タンゴは「奥様お手をどうぞ」という曲。だいたい、この家を含めた島の家並み、階段のあるロケーションが効果を発揮している。

 寅と松坂が金比羅参りをするシーンの松坂がこゝでもすごく可愛い。もう一人のヒロイン・城山美佳子は綺麗とは言い難い庶民的なキャラクターだが、満男にセーターをプレゼントした後、小屋でキスするシーンはいいシーンだ。ほこりが舞い上がる演出。

#備忘

・本作も夢はなし。田舎のバス停?花嫁行列。花嫁の父はすまけい。花嫁に有難い話をする寅。ポンシュウ−関敬六は嫁さんを「若い子ととっかえた」

・さくらが源公に「源ちゃん、御前様お元気?」と声をかける。

・朝日印刷。まだ外人の工員がいる。中村君−笠井一彦マキノ佐代子も。

・東京駅。特急「瀬戸」高松行き。夜行列車。人見明がいる。「お前学生か?気楽でいいねぇ。ろくなもんじゃないよ」

・三平−北山雅康、店で煙草を吸っている。このシーンに懐かしい冬子−光本幸子が登場。

・琴島での脇役。船の兄さんは神戸浩。お巡りさんで笹野高史。住人の中には桜井センリ。宴会のシーンに谷よしの】もいる

・雨の寅屋。西田敏行−浜ちゃんが特出。

・満男と亜矢の別れのシーンで、本作でも徳永英明がかかる。「最後の言い訳」「一番大事なものが...一番遠くへいくよ...」こゝはさすがに臭い。

・ラストのバイは富岡八幡宮。ポンシュウとバイをする寅。「S・スピルバーグ ジェラシックパーク」というのぼり。

(評価:★3)

投票

このコメントを気に入った人達 (0 人)投票はまだありません

コメンテータ(コメントを公開している登録ユーザ)は他の人のコメントに投票ができます。なお、自分のものには投票できません。