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[コメント] エンテベ空港の7日間(2018/英=米=仏=マルタ)

冒頭は前衛舞踏の練習風景。力強い音楽。10人ぐらいのダンサーがのけぞる所作をする中、一人だけ、前に倒れる。度肝を抜く良い出だしだ。この一人だけ倒れる女性ダンサーが、サンダーボルト作戦に参加したイスラエル軍兵士の恋人なのだ。
ゑぎ

 嫌な予感がしていたのだが、クライマックスの急襲シーンが、この舞踏の本公演シーンとのクロスカッティングなのだ。こりゃくどい。しかも戦闘場面が高速度撮影で、余計に時間を引っ張られている。舞踏自体は面白いのだが、冒頭だけで十分暗喩として効果があったと思う。

 さて、ロザムンド・パイクダニエル・ブリュールという二人のスターがテロリスト側ハイジャック犯を演じ、イスラエル側閣僚や、軍の作戦関係者の場面が挿入され繋がれるのだが、全般的な感想を云うと、テロリスト側の焦燥感がよく描かれており、緊張感を維持し面白い。エンテベ空港内の壁に、いきなりハンマーで穴を開け始める場面なんかも怖くていい。上に書いた、クライマックスのくどさが惜しい。あと、パイクが、壊れた公衆電話から、電話をかける場面がやたら長いのも気になった。

(評価:★3)

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