[コメント] 夜の浜辺でひとり(2017/韓国)
カフェの屋外テーブル。煙草を喫う二人の女性。こゝで、ちょこっとズームアウトする。あるいは、二人が公園内の丘の上を歩く美しいロングショット。こゝでも、へんてこズーミング。
このような、固定ショットと思いきや、唐突に小さなズーミングを行う演出が、本作でも多数出て来る。私には特に必要なものとは思えないので、やらないで欲しいのだが、だんだんと、いつやるか、と待つようになってしまうじゃないか。悔しい。
意味不明な(なんら説明もされない)シーン。公園内の橋の手前(途中?)で、しゃがんでお辞儀をするキム・ミニ(こゝも小さくズームアップする)。最初の(ハンブルグの)浜辺で、ゆるやかにパンニングすると、キム・ミニが、誰かに担がれているカット。江陵(カンヌン)のリゾートホテルでの、窓ふきの男がバルコニーにずっといるカット。
あと、面白い反復。ハンブルグでもカンヌンでも、キム・ミニがバスルームから出て来るカットがある。同様に浜辺の砂に男の顔の絵を描くのが2回。また、砂浜に横臥した後ろ姿カットの反復。あるいは、キム・ミニが、酔って怒り出す(人にからむ)シーンも2回ある。本作が、彼女の圧倒的な女優映画であることに異論はないが、この酔っぱらい演技は、少々あざといと思った。
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