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[コメント] 県警対組織暴力(1975/日)

仁義の墓場』と同年の深作欣二だが、こちらも力のある映画だ。ストップモーション、モノクロ挿入、ズーム、手持ち等、見事に的確に使い分けている。
ゑぎ

 いつもながらだが、多くの人物を配置させた中で、手持ちのブレ映像であっても、きっちり何を映そうとしているのか的を射ているのが偉い。

 脇役で最も美味しい役は、川谷拓三成瀬正孝。川谷は取調室で、菅原文太山城新伍によって全裸にされる。成瀬正孝は、裏切者の役で、アパートで刺されるが、このシーンでは、テレビから、梓みちよの唄う「こんにちは赤ちゃん」が流れているという対位法が用いられる。こゝが最も印象深いシーンだろう。全編通じてもう一つ特筆すべきは、松方弘樹池玲子のカラミのシーンのすごい迫力。

(評価:★3)

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