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[コメント] 女と海賊(1959/日)

伊藤大輔宮川一夫は細かいところで色々と実験を行っている。特に船の中で長谷川一夫が独白するシーンのカット割り。成功しているとは思えないが、彼へ寄っていくドリーカットを続けざまに3回も繰り返す。
ゑぎ

**ネタバレ注意**
映画を見終った人むけのレビューです。

これ以降の文章には映画の内容に関する重要な情報が書かれています。
まだ映画を見ていない人がみると映画の面白さを損なうことがありますのでご注意下さい。







 西岡善信の海賊船の美術・装飾はとても良く、絶えずローリングするカット作りは大したものだ。またラスト近くで弓恵子が帆の上から降りるカットはスローモーションで、この頃の伊藤大輔はモーション制御の効果的な使い方を模索していたようだ。

 こゝでは京マチ子が二役。長谷川一夫を陥れる遊女・綾衣と木村功と駆け落ちしたお糸役。木村功の唾棄すべき人物造型はやり過ぎの感もあるがすこぶる上手い。長谷川一夫の貫禄には矢張り瞠目するが、男勝りの女海賊を演じる弓恵子もなかなか悪くない。

(評価:★3)

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