[コメント] 恋のKOパンチ(1962/米)
これはプレスリー映画の中でもかなりいい方でしょう。プレスリーさえ映っていれば後はどうだっていいというような映画もある中、本作は全ての登場人物が皆きめ細かに描かれている。
プレスリーとヒロイン−ジョーン・ブラックマンのラブストーリであると共に、ギグ・ヤングとローラ・オルブライトという上の世代の恋人達の再生物語でもある。加えてトレーナー役のチャールズ・ブロンソンもかなり見せ場のある良い役なのだ。オルブライトが前にいたという隣家のホテルのオーナー役ネッド・グラス等チョイ役まで含めて気持ちいいキャラ造型。ラストの試合のシーケンスで悪役二人が牢屋に入っているカットをワンカット挿入するなんて、ちょっとやり過ぎと云ってもいいぐらいだ。また、バーネット・ガフィの撮影もバストショットとアップの使い方が上手いので見応えがある。全体にかなり上出来の映画だが、難を上げるとすれば、ミュージカルシーンがプアなところか。
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