[コメント] 一年の九日(1961/露)
開巻は空撮。大自然から研究所の敷地へ移り変わるが、もうこの冒頭から、超絶構図ばかりだ。
研究所内にカメラが入ると、所内の通路で三差路の空間が面白い。その三つの通路が一か所に交わる側から撮ったカットがあっと驚く構図。あるいは、大きな装置の高低の見せ方も見事で唸る。
他にも飛行場のシーン、結婚パーティ(?)のシーン、主人公二人が結婚後に住む郊外の住居、周辺の景観などなども、その空間描写を瞠目しながら見る。中でも、ヒロインが威容なレンガ塀の前を歩くカットと、汽車の見送りシーンでのロングショットとその空の美しさは絶品だ。
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