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[コメント] ダンス・ウィズ・ウルブズ(1990/米)

どうしてこうも映画的刺激がないのか。
ゑぎ

**ネタバレ注意**
映画を見終った人むけのレビューです。

これ以降の文章には映画の内容に関する重要な情報が書かれています。
まだ映画を見ていない人がみると映画の面白さを損なうことがありますのでご注意下さい。







 全体的に決して悪い出来ではないし、ラストカットなんかとても良いと思うのだが、どうしてこうも映画的刺激がないのか。  この映画はかつてハリウッドで制作されたどの映画よりもネイティブ対白人の描き方が図式的ではない、のだろう。つまり、白人にも良い人と悪い人がおり、ネイティブにも良い人(部族)、悪い人(部族)がいる、という事柄。しかし、それがいったい何だって言うのだ。いっこうに映画的な興奮に繋がらないじゃないか。理由はハッキリしている。この映画はヒロイズムの描き方において決定的に中途半端なのだ。良い白人として登場するのはケビン・コスナーただ一人であり、それでいて大したヒーローでもない。映画の主眼は、コスナーをヒロイックに描く事ではなかったのであろうことは重々承知しているが、結果的に中途半端な作品に感じられてしまう。

 例えば、『天国の門』の方が百倍は刺激的だ。

(評価:★2)

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このコメントを気に入った人達 (2 人)k-nag uyo[*]

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