[コメント] 細雪(1959/日)
大映・島耕二版はシーンの繋ぎを短いディゾルブで処理し淡い色を付けたり、室内シーンで(それは京マチ子の邸宅の中でも)照明とフィルターワークを凝ってみたりと一所懸命やろうとしているのは判るのだが、題材とマッチしていない。
或いは瀧花久子や三宅邦子の扱いの中途半端さも気になる。ただ、ラストシークェンスはいい。轟夕起子を捉える後退移動。芦屋川の駅での山本富士子と叶順子、北原義郎との別れ。窓越しの雪。
もっとも一番印象に残るのは中盤、山本富士子の見合いの相手として登場する船越英二。この独り言のシーンは面白い。これは儲け役だ。
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