ゼンのアクションは誰に教わったわけでもない。

テレビや屋外で鍛錬しているムエタイファイターの見様見真似・テレビゲームの格闘アクションに夢中になるゼン。

異常に聴覚が鋭い。ハエ（虫の羽音）が苦手。

自閉症気味な精神未発達障害。守るべきものの為にだけ体が反応して戦う。

ゼンの母親・ジンのキャラクターの位置関係の不明瞭さ。

ゼンのアクションを見せるためだけに用意されたかのようなストーリー展開や舞台。

全てひっくるめて、普通の女の子が、物凄いことをやってのけるギャップを見せるためだけに配置されたファクターだ。

柴咲コウの『カンフー少女』と比べるまでもなく、そのアクションのキレ、計算された演舞は『マッハ！！！！！！！』に勝るとも劣らない。

凄い作品に出会えた興奮と感動を、もっと多くの人に伝えたい。

邦題は明らかに損をしている。もっと何とかならなかったのか。観賞者の少なさが残念だ。