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[コメント] ナイト・オン・ザ・プラネット(1991/米)

もちろんタクシー運転手と乗客が主役なんだけど、舞台となった5つの都市が見せる「夜の顔」がもう一つの主役。
緑雨

人々が寝静まった冬の夜の街は、飾らず無防備で。街のもつナマの魅力を見せてくれる。

その中を疾走するタクシー。その画を観てるだけで何故かワクワクしてくる。

繰り広げられる人間たちによる一期一会の邂逅は、どれも小粋で魅力的。LA編の爽快感にグッと心掴まれ、NY編の優しい笑い、パリ編の皮肉っぽい笑いに絆される。ローマ編だけちょっと上滑り?ロベルト・ベニーニは芸達者だけど、どうも映画的な俳優ではない気がする。ヘルシンキ編、しんみりさせられたところで訪れる朝の光に元気付けられるような。

LAが夕刻、ヨーロッパが明け方の時間帯、残念ながら日本は真昼間なんだよね。舞台が欧米都市に限られた理由はそこなんでしょうね(南半球では季節感の統一が図れないし)。

(評価:★4)

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