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[コメント] グレートウォール(2016/中国=米)

歴史の教科書を思い出す。現存する殷周時代の‘饕餮文様’であり、それを映像化したのは見事。又中国の三大発明‘火薬、羅針盤、印刷’内2つが出て来る。全編アイディアの洪水で、鑑賞は息つく暇なし。エンターテイメントに徹し切った。
KEI

**ネタバレ注意**
映画を見終った人むけのレビューです。

これ以降の文章には映画の内容に関する重要な情報が書かれています。
まだ映画を見ていない人がみると映画の面白さを損なうことがありますのでご注意下さい。







本映画の‘饕餮(とうてつ)’は目が変な所にある変わった獣なので、調べてみた。

「中国神話・伝説事典」(袁可著 大修館書店1999年)という本に、山海経[せんがいきょう]にある‘ほう鴞(きょう)’と同じ(wikiより)とあったので、山海経を調べた。

同本は、愛読書の1つで全編怪異草木、怪異獣の列挙で―荒唐無稽なモノもあるが―、長所はその幾つかの画を載せているところだ。ほう鴞をさがすと、第三 北山経の中に有った。

「その状は羊の身の如く、人面、目が脇の下にあり、虎の歯、人の爪、その声は嬰児のよう、名はほう鴞、これは人を食う。」(山海経:訳高馬三良 平凡社ライブラリー34 1994年初版)。

画を見ると、顔の辺りは違うが全体の雰囲気は似ている。元々目の位置は変なのだ。チャン・イーモウの努力賞だろう。

(評価:★4)

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