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[コメント] 夏をゆく人々(2014/伊=スイス=独)

傲慢、不器用etc何と言われようと、長女に対しての父親の気持ちが痛い程よく分かる。何かズレている同居人、トロい次女、がみがみ女房・・・と結局アテになるのは長女だけだ。でも、もう終わりか、という事も分かっていたんだと思う。
KEI

**ネタバレ注意**
映画を見終った人むけのレビューです。

これ以降の文章には映画の内容に関する重要な情報が書かれています。
まだ映画を見ていない人がみると映画の面白さを損なうことがありますのでご注意下さい。







ラクダを買ってやる、ホラ、好きだと言ってただろ、と言った時、「それ、子供の時の事じゃん」と言われた。

でも、何をあげれば喜ぶか分からなかった。だから、結局ラクダにしたのだ。

あんな騒がしいPOP曲とか、中味の無いアホなTV番組に夢中になりおって・・・。でも、段々と大人になり、もう親の云う事をハイハイと聞く歳じゃないという事も分かっていた。

だから、突然家出し、翌朝帰って来た時(借金のカタに家を取り上げられ、中に住めなくなって、外でみんな寝ていた時)、娘に何も怒らなかった。

もう子供じゃない。彼女にも彼女の考えがあろう。喋りたくなったら、その時家出の理由を言ってくれるだろう。

この夏を境に、変わった或いは変わって行くのは当然長女ジェルソミーナはそうだろうが、父親も確かにそうだろうと思う。

(評価:★4)

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