[コメント] 黒い傷あとのブルース(1961/日)
結局小百合は、虚構の国のお姫様なのだ。彼女が可能な演技をすることで、相手のやくざは優しい王子様となり、敵役は心底腐りきった鬼畜の影をまとわされる。だが、もとより当時の日活アクションの客にリアリズムなど犬のエサとも映らない。プラトニックなロマンスを含めてこれは日活テーマパークに遊ぶ装置であると誰も知っているのだ。心地良い遊びを愉しんだひとときだった。
(水那岐)
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