[コメント] 地獄へ突込め(1955/米)
負け戦で英雄を気取るんじゃない、このベトナム戦争の尖兵どもが。
**ネタバレ注意**
映画を見終った人むけのレビューです。
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フランス兵が主役ということで、面白い演出も為されている。女房のために出征したが、結局それが厄介払いだと知って激怒、妻ではなく孤児に褒賞金を送らせることで安心、笑って死んでゆく亭主。シャンペンのために敵兵と命を賭けて取り合いをする兵士達。
でも、結局インドシナ兵に向ける彼らの罵言は、「この野蛮人ども!」なのだ。共産主義を憎んでいるような口ぶりで聖戦を遂行しようとする外人部隊の本音は、この国からモンゴロイドを追い払うことなのだ。冗談じゃねえや。この黄色い男たちにだって貴様らに勝るとも劣らない背後の事情があるんだぜ。破廉恥・フレンチ男たちが腰を抜かして逃げ帰るような生きざまがな。
それにしても、わざわざ天下に名高い負け戦を国策映画に作り上げる、ハリウッド赤狩り大将たちの気持ちが俺には全く判らない。
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