そういう意味では、たった一人の女子大生のために知りもしないラクロスを特訓し、クロス（だったっけ？あの網）を竹で創りあげて竹による町おこしをし、挙句の果てはＨＰを立ち上げたらアメリカ先住民に挑戦される…という現実感のなさは全く正解だ。（ジェロニモがひとり飛行機で渡米するラストはダメ押しか）

とにかく、ドラッグストア開店の裏で倒産の陰におびえていた商店街のオッサンたち、という悲壮感を綺麗サッパリ吹っ飛ばしてしまった筋運びのエネルギッシュさは大したものだ。ここまでやって、初めて「リアリズムクソ喰らえ」と言えるのだから。

◆野暮を承知で、「ジェロニモ」という名前についてひとこと◆ これはアパッチ族最後の首長が受けた洗礼名であるので誤解を受けていますが、アメリカ先住民の「聖なる名前」ではなく、アーリア人種の名前です。画家のヒエロニムス・ボッスのファーストネームはドイツ系の発音ですね。 …ってそんなコト知っとるわい、って？こりゃまた失礼いたしましたっと。