[コメント] 花(2002/日)
追憶の女としての牧瀬里穂はこの上ない愛らしさを見せてくれて、彼女の歌う「胸の振子」など鳥肌の立つ思いで聴いていたのだけれど、これは誰の追憶なのだ、と考えるとはたと困ってしまう。
柄本明はすっかり牧瀬のことを忘れてしまった筈ではなかったのか。それではこれは神の目が見た過去か、それとも大沢たかおが勝手に創りあげた再現フィルムなのか…などと悩まされてしまう。そして、大沢が再起してしまう理由もいささか安易である…などなど、この脚本はどうにも舌足らずであった。気持ちのよい出来栄えだけに惜しまれる点である。
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