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[コメント] 写楽(1994/日)

華も夢もない話。いっそ蔦屋重三郎の一代記にでもしてしまった方がまだスッキリしたのではないか。真田広之が何を望んで生きてきたのか、これでは丸っきり見えてこない。
水那岐

**ネタバレ注意**
映画を見終った人むけのレビューです。

これ以降の文章には映画の内容に関する重要な情報が書かれています。
まだ映画を見ていない人がみると映画の面白さを損なうことがありますのでご注意下さい。







一見、江戸時代の文化人オールスター映画のようではあるが、歌麿と蔦屋以外は「こいつでなければならない」という理由が全く見えてこない。写楽も役者くずれの真田であるための説得力がない。わずかの間に絵師生命を絶たれるのは判るが、全く魅力のない葉月里緒菜と郭抜けをし、あげくに捕まってボコボコにされて手をダメにされて終わり、というのでは写楽も浮かばれないというものだ。

余談だが、この作品の鶴太郎は妙にコント演技。もともと嫌いなタレントなのでどうでもいいのだが、冷静に見てこの人はもっと求心力のある芝居ができる人だと思うんだけれど。どうしたんだろう?

…そんなワケで、他の方の言葉を借りるのは嫌なのだが、これはフランキーの江戸っ子ぶりを楽しめるだけの映画である。フランキーに免じてプラス0・5。

(評価:★2)

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