[コメント] 松川事件(1961/日)
3時間弱の長尺を飽きさせない演出力は見事である。政治的色彩が強いが、当時の民衆が何を心の拠りどころとしていたかを理解すれば、全くフェアである。まさに事件の白黒がつく寸前の映画化であることを思えば、警察と裁判所のステロタイプな悪者的描きかたも心情的な理解は容易だ。
事件はめでたく被告たちの冤罪は晴れ、全員無罪の最終判決を得ることができたから良かったようなものの、被告のひとりでも処刑されていれば裁判所、警察側はどのように描かれても文句は言えなかったろう。
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