群馬県人だし、原作は好きなので観に行った。前橋、渋川、榛名など、見知った風景のオンパレード。ほんとに群馬でロケしたんだな…。レースシーンはとりあえず満点。アニメ版の3D-CGより遥かに迫力がある。（1991年頃、赤城の峠に走り屋を見物に行ったことがある。音もすごいがタイヤの焦げる匂いがとにかくすごい。映画ではあの匂いまでは感じられないな…。）

俳優、演技、ストーリーについては…まあこんなもんか（もともと期待していない）、ってところだが、原作ファンならもちろん、そうでなくても、あのイツキの扱いには「なんじゃそりゃ」と誰もが思っただろう。イツキが関連するシーンだけノリが完全に（わざとらしくて、日本人にはしっくり来ない）香港映画なので、シラケた。着ている服も、イツキとその取り巻き連中、クラブのねーちゃん達のが酷すぎる。今の日本人はそんなの着ません（売ってません）て。（でもそれ以外の人たちのファッションが意外と違和感がなく、外国人が撮った日本人としてはかなり高いレベルだった。）

…しかし、日本国内であれだけのレースシーンロケができるのなら（まさか無許可でやってないよね？エンディングロールでちゃんと町の名前が出てたし…）、日本の会社がこの映画を作ることもできたんじゃないのかな…。なんで香港映画なんだ？アジア圏でこれほど原作に人気があるのなら、日本で撮って海外に輸出することもできたはず…。（…国内では社会問題化している暴走行為を日本の映画会社が作るってところがタブーなのかね…。だったらヤクザ映画だってタブーになるんじゃないのかな…。）