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[コメント] ブエノスアイレスの夜(2001/スペイン=アルゼンチン)

ブエノスアイレスを舞台にギリシャ悲劇の要素を取り入れるのは面白いアイデアだが、そこに普遍性を持たせなければいけないはずが、展開が安易なだけになってしまった。官能性が出ている部分と、セシリア・ロスの存在感はなかなかだった。
Keita

**ネタバレ注意**
映画を見終った人むけのレビューです。

これ以降の文章には映画の内容に関する重要な情報が書かれています。
まだ映画を見ていない人がみると映画の面白さを損なうことがありますのでご注意下さい。







 年の差が違う二人が惹かれあう理由が、結局は親子として持っている共通性によって惹かれると解釈するしかないほど、禁断の恋愛関係の描写が浅い。官能性があり、役者は魅力的だが、近親相姦や親殺しといった展開を安易と思わせてしまったら、それは映画の負けであろう。

 「悪くない結末だと思う」という最後の台詞もなんだか腑に落ちない。

(評価:★3)

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