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[コメント] サテリコン(1970/伊)

ひたすらこわくてつらくていたい。
ALPACA

**ネタバレ注意**
映画を見終った人むけのレビューです。

これ以降の文章には映画の内容に関する重要な情報が書かれています。
まだ映画を見ていない人がみると映画の面白さを損なうことがありますのでご注意下さい。







いくつもの、短いエピソードが積み重ねられていき、そのひとつひとつを取り出して文書にしてみれば、神の不在とか、人生の儚さとか、至上の愛とかとか、そんなどうでもいい言葉を当てることもできるのかもしれないけど。

いや、この映画はこわい。映画全体から醸されるものはそういうものでは全然ないよ。

享楽、頽廃、耽美、とかそこらへんの類語をいくつ並べればこと足りるのか。エログロの許容度が高いことが誇りのわたしも、この映画の美青年達を美しいとは思えず。どんな映画に対してもこのような言葉を使いたくはないのだけど、この映画だけにこっそり使えば。。ひたすら恐くて見るのがつらい。降参。。

ここで描かれる頽廃こそ、現代の文明であるという暗喩であったとしても、そんな批判を受け止めることにどういう意味が?とか、最後に遺言で食べられるている友人をみて笑うエンコルピオ。そして画面は全て壁画に。という仕掛けは面白いが。この場面のエンルコピオとして観るという説も辛いし、エンルコピオが観客だという説は、なおの事いたい。いたい。というわけで、わたしには芸術的感動とやらはマイナスな印象としか残ってない。という自分自身にもダメを出す。★ひとつですう。

(評価:★1)

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このコメントを気に入った人達 (2 人)ぽんしゅう[*] にくじゃが[*]

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